ケニア飯事情~日本食事情も添えて~
アフリカに行くことを考える人の不安の一つに、飯がある。そんな発展していない国に行って大丈夫なのか?飯はうまいのか?
これまでエジプト、エチオピアとアフリカのご飯について書いてきた。それを読んでくれた方々はもう理解してくれているかもしれないが、あえてもう一度言おう。
アフリカの飯はうまい。
"ケニアにはないものはない"
これは、訪れたケニアの有名大学の生徒から聞いた言葉である。
その言葉の通り、ケニアではなんでも買えるしなんでも食える。日本食まで食えてしまう。この話については後述する。
だからケニアではおおよそのものは食える。ハンバーガーだって食えてしまう。
飯の懸念については全くの杞憂なのである。
その上で僕が今回語っていきたいのは、では、ケニアの人々が日常的に食べているもの、つまりソウルフードはうまいのかと言う問題についてである。
ケニアのソウルフードはいくつもあるが、その中で僕が食べたものは、ウガリ、スクマウィキ、チャパティ、ニャマチョマである。
順に紹介していこう。
エントリーNo1 ウガリ!
ウガリは、とうもろこしなどの穀物を練って作るもので、食感はもち米、味は無味である。この無味が曲者で、どうやら人間は無味なものを美味しく食うことができるようにはなっていないらしい。それ単品で食うと普通にまずい。
が、ここで登場するのが、エントリーNo.2 スクマウィキだ。
これは、ウガリとケールの葉のセット料理である。ちなみにケールの葉は、青汁等に使われる葉っぱだそうだ。
これだけ聞くと不味そうに聞こえるが、実際そのケールの葉の味付けが、絶妙な塩加減でウガリと奇跡のコラボレーションを遂げている。
綺麗な泥を食っている感じから、人間が食える料理にランクアップするくらいには、このケールの葉の果たす役割はでかい。
それでもめちゃめちゃうまいわけではないが、普通に食えるし、安いし、泊まって居たゲストハウスの職員がこの料理をよく作ってくれていたので、よく食べていた。腹持ちも良い。
エントリーNo3. チャパティ。これはもう文句なしにうまい。味も構造も単純なものなんだが、説明しようとすると結構難しい。
まずクレープをイメージして欲しい。その上でそれをパリッとさせて欲しい。それを何層にも重ねたものをイメージしてもらえれば間違いはない。
どうだろう。うまそうではないだろうか。
これは日本人の中での米のようなもので、これ単品で食べるというよりは、メインがあって、それに合わせて食べる、もしくは、包んで食べるものである。
最後にエントリーNo.4 ニャヤマチョマ!紹介は最後だが、僕の食べたものの中では文句なしに王様。ランキングNo.1である。絶対に食うことをお勧めする。
マジで激ウマ。
ニャマは肉、チョマは焼く、つまり焼肉という意味の料理。豚肉や鶏肉、ラムの肉が一般的に食べられているらしい。僕が食べたのはラム肉である。
ラム肉は動物特有の臭みをすごく感じるため、これまで苦手であったが、ニャマチョマだけは食べることができた。味付けは塩、食べるのは手という非常に原始的な料理だが、圧倒的なうまさ。週一は絶対に食いたくなるくらいである。味付けも絶妙で、原始的な食べ方で食べているからか、日本で食べるよりも断然美味く感じた。
ケニアに行ったらこれだけは食べて欲しい料理である。
これでケニアのソウルフードの紹介は終わりなのだが、最後に日本食について書こうと思う。
チェカである。
めちゃめちゃお勧めな店。
海外で食べる日本食は少々根が張るため、多くは食べることができなかったが、注文した料理はどれも絶品であった。
チェカと、チェカ居酒屋があり、チェカでは日本食が、チェカ居酒屋では居酒屋のような日本食を楽しむことができる。
上がチェカ、下がチェカ居酒屋のメニュー。
日本食というだけだったらアフリカでも一店舗はあるため、食べることはできるのだが、おそらく日本人が監修していないのだろう。
美味しいものの、どこか味が日本で食べるものとは違うなという感じがある。もしかしたらその国の人の味覚に合うように作っているからかもしれない。
しかしチェカはまさに日本人のための日本食。
日本で食べるのと全く変わらないクオリティの料理を楽しむことができる。
旅していると日本の味というのは本当に恋しくなるので、そんな僕にとっては天国のような場所だった。
ぜひケニアに行ったら一度行ってみて欲しい。
どっちも絶対的にお勧めだが、個人的にはチェカ居酒屋の方がよりお勧めである。