そもそもこの旅を始めた理由について。

今日は僕がアフリカの旅を始めた理由について書こうと思う。

時は今から一年半前、大学2年生の夏に遡る。

その時僕はアメリカのカリフォルニアにいた。スタンフォード留学のためである。

その留学の費用は1ヶ月でなんと100万。

しかし僕は友達と遊び呆けてその間の期間を有効活用することができなかった。

これにはこれまで数々の留学を無駄に終わらせてきた僕もまずいと反省。

留学の終わりに一緒に遊んでいた悪友のRと、この留学を無駄にしないためにも必ず何かを成し遂げようと誓った。

そして帰国後。無駄にしないためにどうすればいいか考えた。

そして出した結論がずっとしてみたかった世界一周をすること。しかし、世界一周自体を成し遂げた人は山ほどいる。世界一周をしたところで何かを成し遂げたと胸を張っていえるほどのことでもないのではないか。

そこで僕は元々外務省渡航禁止区域lv.4であるレッドゾーンに行きたいと思っていたことを思い出した。そしてレッドゾーンの国に行く旅を決意したのである。死んでしまうかもしれない国へ行って、見事生還してこれたら何かを成し遂げたことになるのではないかと思ったのだ。そしてどうせ行くなら一番危険なレッドゾーンに行こうと、アフリカを最初の旅に選んだのである。こうして僕は、死へ挑む旅へと出かけたのであった。

 

そして時は戻り、ウガンダ

本来であればケニアの後に南スーダンに行く予定であったが、アジア人はバスで入ることができないことが発覚した。そのため、とりあえずはウガンダにいけという入国審査員のアドバイスに従って、ウガンダに入国したのだ。

しかし、それでも僕のレッドゾーンに行く熱は冷めない。そのためにアフリカに来たのだ。もしここで行かなければ、僕のこれまでアフリカで過ごした時間が無駄になってしまう。大使館に行くと、どうやら飛行機でならいくことができるらしい。

ということで、カンパラからの南スーダンの首都であるジュバ行きの飛行機を取った。

これで南スーダン行きの準備は整った。

あとは行くだけである。

しかしその行くまでの1日が地獄であった。

これまではいかないという選択もできた。それが僕を楽にしていた。でももう飛行機もとった。行く日は着実と迫ってくる。南スーダンのことは全くわからない。もしかしたら本当に死ぬかもしれない。何も成し遂げないまま、ただ流れ弾に当たって死んでしまって本当にいいのか。そんな人生に意味はあったのか。

そんな疑問がぐるぐると頭の中を駆け巡る。

それでも僕は結局行った。それは例え死んだとしても、勇気のある一歩を踏み出した上での死と、生き延びたとしても、結局決めたことから逃げて、その選択をずっと言い訳して生きる人生だったら、僕は死んだ方がマシだと思ったからだ。自分の友達に宣言してしまっていた以上、後に引けないというのもあった。

 

結局南スーダンはどんな国だったのか。銃弾飛び交う超危険地帯だったのか。そしてどうやって僕は生還し、その結果どう思ったのか。

その話については次回話そうと思う。